ヨーロッパ（EUROPE、1983年 - ）は、スウェーデン出身のハードロックバンド。"The Final Countdown"(1986年)の大ヒットで知られる。1992年から一旦長期にわたり活動を停止するが、2004年に再結成を果たしアルバムをリリースした。現在は"The
Final Countdown"発表時のメンバーで活動中。再来日も果たしている。
最大のヒット作となった"The Final Countdown"はこうした音楽性を推し進めつつ、悪い意味ではなくヘヴィ・メタル文化独特のアクが抜けたある程度の大衆性をも加味した作品となった。続く「Out of this world」「Prisoners in Paradise」は彼らのメロディ創造能力を極限まで開花させた作品となったが、極めて高い演奏能力やミドル・オブ・ザ・ロード（日本で言うところのAOR)的なサウンド・プロダクションも相まって、ヘヴィ・メタル特有の荒々しさを感じづらいものになった。
1984年、2ndアルバム「WINGS OF TOMORROW」をリリース。前作とは比べ物にならないほどの完成度の高い作品で、北欧メタルの地位を確固たるものにする。このころドラマーのトニー・レノが脱退、後任にイアン・ホーグランドが、さらにキーボーディストにミック・ミカエリが加入。
1986年、3rdアルバム「THE FINAL COUNTDOWN」をリリース。シングルは25カ国で1位、アルバムは650万枚を売り上げる大ヒットとなり、EUROPEの名前は世界に知れ渡るようになる。一方で、音楽性のポップ化が進行し、それに疑問を感じたジョン・ノーラムが脱退。後任にキー・マルセロが迎えられた。
1988年、4thアルバム「OUT OF THIS WORLD」をリリース。完成度の高いアルバムではあるが音楽性のポップ化はさらに推進され、賛否両論を呼ぶ。
1991年、5thアルバム「PRISONERS IN PARADISE」をリリース。前作のポップ路線とは逆にハードロック路線への回帰を図ったが、アメリカナイズされた初期の音源との相違と北欧的な叙情メロディが後退したことから、またしても議論を呼ぶ。
1999年、12月31日にスウェーデンで一回限りの再結成ライヴを行う。"The Final Countdown""Rock The Night"を披露。しかし正式な再結成声明が出されたわけではなかった。
2004年、"The Final Countdown"当時のメンバーでの再結成が実現。アルバム「START FROM THE DARK」をリリース。
2005年、約13年ぶりの来日公演が実現。
2006年、アルバム ｢SECRET SOCIETY｣をリリース。
2007年、4月に ｢SECRET SOCIETY｣ ツアーで2年ぶりの来日公演。
ディスコグラフィー
スタジオアルバム
「幻想交響曲」EUROPE （1983年）
「明日への翼」WINGS OF TOMORROW （1984年）
「ファイナル・カウントダウン」THE FINAL COUNTDOWN （1986年）
「アウト・オブ・ディス・ワールド」OUT OF THIS WORLD （1988年）
「プリズナーズ・イン・パラダイス」PRISONERS IN PARADISE （1991年）
「スタート・フロム・ザ・ダーク」START FROM THE DARK （2004年）
「シークレット・ソサエティ」SECRET SOCIETY （2006年）
コンピレーション
1982-1992 （1992年）
1982-2000 （1999年、日本盤は2000年）
ROCK THE NIGHT: THE VERY BEST OF EUROPE （2004年）
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